アジアの民芸品

アジアには、中国、台湾、韓国など日本人が親しみのある国があります。では、それらの国の民芸は、どのようなものがあるのでしょうか。

アジアにあるそれぞれの国の文化とともに、民芸品の特徴について解説いたします。

中国の民芸品

中華模様が美しい花布

中国独自の模様に染めた布は、花布や印花布という名前で呼ばれています。これは中国における民芸品として、とても有名です。和柄の布とは違って、中華模様と表現できるような特徴的な見た目が印象的になっています。

糸を紡いで作る布は、紀元前の時代から中国で作られていました。つまり、布作りの技術は、中国はとても歴史が長いことになります。そのため、布の製造技術に優れていた中国だからこそ、花布のような美しい布が生まれたと言えます。

煌びやかな焼き物 景泰藍

景泰藍(けいたいらん)とは、銅をベースとして中国独自のデザインや装飾を施した焼き物のことです。

これは日本で言う七宝焼と同じような民芸品です。しかし、同じ製造方法ではありますが、中国のものは装飾性の面でとても豪華で煌びやかな中国らしさが出ているのが大きな特徴になっています。

かつては中国の皇族のみしか使えない程の代物でしたが、金額は高いものの、今では庶民にも手に届く民芸品です。

台湾の民芸品

人形劇で使われる布袋劇人形

台湾では、人形劇の一つである布袋劇というものがあります。その布袋劇で使われている人形は、民芸品としても人気の品となっています。

布袋劇の人形には子供が見るような、ちょっと崩したデザインのものがあると思えば、大人も十分楽しめるフィギュアのような造りが綺麗なデザインのものもあります。そのため、子供から大人まで楽しめるのが、布袋劇の人形の特色でしょう。

これらの人形は、ただ飾るだけでも良いですし、何体か集めて自分で劇をしてみる楽しさもあります。

竹細工の製品

台湾では、竹細工の製品が多く見られます。これは竹で作られたものが日常生活に溢れており、庶民にとって当たり前の民芸品となっているからです。

竹で作られた製品は、バッグから始まり蒸篭などの料理に使えるものなど、様々な種類があります。日本では使っていないような竹細工のアイテムもありますので、とても面白いです。

竹細工の製品は、台湾の雑貨売り場などでも見かけられますので、非常に安価なのも特徴です。しかし、安価ではあるもののしっかりと作り込まれており、製品としてはとてもクオリティが高いです。

朝鮮の民芸品

ハフェタルと呼ばれる幸福を呼ぶお面

韓国の河回村という場所では、幸福を呼ぶというお面の言い伝えがあり、そのお面を民芸品として作っています。お面は部屋に飾るなどして、オブジェやお守りとしての使い方をするそうです。

また、ハフェタルは仮面劇にも用いられていますので、自分でつけて遊ぶということも良いでしょう。

ハフェタルの表情は、にったりと笑ったような穏やかな表情のものが多いです。印象的には、日本のオタフクさんに似ているようにも思えます。このような穏やかな表情のお面だと、飾っていると本当に幸福が来てくれそうです。

庶民に親しまれている 李朝家具

朝鮮が朝鮮王朝という名称で、李という人物の王朝の時代であった頃にできた家具が李朝家具です。日本語読みでは、イジョガグと呼ばれています。

李朝家具は庶民にも多く使われていましたが、朝鮮王朝時代には官僚として知識職についていた人々が主に使用していました。そのため、現代に伝わる李朝家具には、その当時の知識職である官僚の文化に大きく影響されているようです。

この家具には、タンスなどの大型家具はもちろん、鏡台や卓袱台など小物の家具もあります。これらの家具は、民芸品としても親しまれています。

まとめ

アジアの中の各国には、今回紹介したような民芸品が数多くあります。他の地域に比べて、アジアらしい一面が民芸の中に見ることができます

煌びやかなものがあれば、幸福をもたらすようなもの、庶民に親しまれているようなものもあり、アジアの民芸は色々な側面があります。

こうやって民芸を通してみると、身近なアジアに対してより親しみが出てきますね。

アジアとはまったく異なる魅力が、ヨーロッパの民芸にはあります。興味がある方はこちらの記事をご覧ください